Inkwright, Inc.について
ドキュメントの問題を両側から見てきた人間が立ち上げました。
私がInkwright, Inc.を立ち上げた理由は、同じ問題を異なる立場から何度も目にしてきたからです。ソフトウェアエンジニアとしては、ユーザーが不十分なドキュメントに苦しむ様子を見てきましたし、テクニカルライターとしては、せっかくのエンジニアの優れた仕事が、ドキュメントの不備のために正当に評価されない現場を見てきました。この二つの現場間のギャップこそが、Inkwrightの存在する場所です。
私の経歴は、テクニカルライターとしては少し異例かもしれません。ワシントン大学でソフトウェアエンジニアリングを学んだ後、サザンニューハンプシャー大学で英語とクリエイティブライティングの学位を取得し、4.0のGPAで首席(summa cum laude)として卒業しました。この組み合わせは偶然ではありません。私は工学の精密さと文章表現の技術の両方を心から愛しており、その二つが交わる場所を何十年も探し続けてきました。
私はドキュメントに対して非常にこだわりが強いタイプです。これは「私は扱いにくい人間だ」と遠回しに言っているのではなく、私自身の基準を正直に話しているだけです。ドキュメントはユーザーが実際につまずく部分にこそ言葉を使うべきであり、そうでない部分に多くを費やすべきではないと考えています。また、複雑な概念を曖昧に説明することは、読者に対して不誠実だと考えています。そして、優れたドキュメントとは、理想的にはその存在を意識させないものだと信じています。ユーザーがなぜ成功できたのかを意識することなく、ただ自然に目的を達成できる──それが良質なドキュメントだと信じています。
日本での暮らし
この仕事の背景にある哲学。
1989年2月、私は初めて日本を訪れ、その後数年間を日本で過ごしました。それは私のものの見方を根底から変える経験でした。
日本での経験は、どんな講座や資格よりも、私のものづくりへの向き合い方に大きな影響を与えてきました。物事を可能な限り良くしようとする姿勢、美しさへの細やかな配慮、そして「速さ」よりも「正しさ」を重んじる価値観。これらは私にとって抽象的な理念ではありません。こうした考えを体現する人々のそばで長く暮らしたことで、自然と身についた基準なのです。
日本語は、私が長年にわたって深く関心を持ってきた言語です。日本語は正確で、多層的かつ文脈依存性の高い言語であり、優れたテクニカルライティングは繊細な注意力が求められます。私は家族にも日本語を教えており、これまで幾度となく日本を訪れてきました。そして将来的には、引退後を日本で過ごすことを考えています。
この背景があるからこそ、Inkwrightの日本語ローカライゼーションは単なる追加サービスではなく、中核的な強みです。単なる正確な翻訳ではなく、英語・日本語それぞれで自然に機能するドキュメントを、技術と言語の両方に精通したメンバーが作成します。
社会への還元
知識と経験を共有する理由。
優れたテクニカルライティングも優れたソフトウェアも、その技術に触れられる人が増えるほど実現しやすくなると私は考えています。私はPyLadiesやRails Girlsを通じて女性エンジニアのメンタリングを行い、またフィクションとテクニカルライティングの両方で、志のあるライターたちと一緒に活動してきました。コードでも文章でも、人が自分の声を見つけていく過程を見ることは、この仕事における最も大きな喜びの一つです。
なぜInkwright, Inc.なのか
より良く、より使いやすいプロダクトを、共につくりましょう。
ライティングサービスは数多く存在します。しかし、数十年にわたる実務ソフトウェアエンジニアリングの経験、英語・日本語双方でのネイティブレベルの言語能力、そして徹底した明確性へのこだわりを兼ね備えたサービスは多くありません。さらに、単なるスキルの集合にとどまらず、世界でも有数の品質志向の文化に根ざした考え方を持ち、仕事を“クラフト”として捉える姿勢もその特徴です。
それがInkwrightの基盤です。もしそのようなドキュメントをお求めであれば、ぜひプロジェクトについてお聞かせください。